食生活の基本  (美容と健康のための4つの柱)

カルシウム カルシウムは日本人に唯一不足している栄養素だといわれています
日本は火山国という事もあり、土壌にカルシウムが不足しているのです。
野菜や魚介類から簡単に摂取出来るのですが、近年の野菜嫌い・魚嫌い等で
カルシウムが十分に摂られていない状況です。
カルシウムは丈夫な骨を作る事はもちろん綺麗な毛髪を保つためにも欠かせない
栄養素です。しっかり取りましょう。
コンドロイチン コンドロイチンは納豆や山芋などのネバネバ食品に多く含まれており、細胞組織の
保水性・弾力・潤滑性を維持し、栄養分の消化吸収・運搬・新陳代謝を促進します。
また、カルシウムの代謝に深く関わっており、骨の成長・骨折の回復・骨粗しょう症を防止
する非常に大切な栄養素です。
成長期を過ぎると体内で生産されなくなるので積極的に摂るように心がけましょう。
緑黄色野菜 色の濃い野菜にはビタミン・カルシウム・鉄分などの大切な栄養素が沢山含まれています。
ビタミン・ミネラルは身体の微妙な調整をしたり、エネルギーを効率よく働かせたりといった
補助的なしかし重要な役割を受け持っています。
また食物繊維は第6の栄養素として注目されており、腸の大掃除をする事で便秘
の解消・大腸がん・痔などの予防、そしてコレステロール値を下げる効果もあります。
食物繊維自体は栄養はありませんが,健康を保つ上で非常に大切な栄養素です。
黒 酢 昔からおちょこ一杯のお酢を飲むと健康に良いといわれていますが、お酢には血液を
綺麗にしたり、疲れを取って疲れにくい身体を作る働きや腎臓の機能を正常化すると
といった優れた力を備えています。
お酢には人間の身体に必要なアミノ酸やカルシウム・ビタミン・ミネラルを豊富に含んで
おり、健康のためには欠かせない食材の一つです。

 酸性食品とアルカリ性食品

栄養学的には酸性食品・アルカリ性食品という考え方(酸性の物を食べると血液が酸性にかたよる、
また血液は弱アルカリ性だからアルカリ性食品が良い)は過去の考え方として、今では顧みられなく
なっています。
しかし、“医食同源”というように食品が身体に影響して、健康を左右することも事実です。
食べた物が身体にどのような栄養をもたらしてくれるのか、その栄養の過不足が身体にどういった
影響を及ぼすのか、健康を維持していく上で正しい知識が必要です。
酸性食品とアルカリ性食品の違い、そして身体への影響、最低限の知識として知っておくことが大切です。

 酸性食品とアルカリ性食品の定義  (消化された後に残る成分で分類)

食品の栄養素には、炭水化物・脂肪酸・タンパク質・ビタミン・ミネラルがあり、五大栄養素と呼んでいます。
ミネラルを除く栄養素は「有機化合物」と言い、身体の中で分解され、消化されます。
一方、ミネラルは「無機質」と言い、有機化合物が消化された後、体内に残ります。
このミネラルに、硫黄・リン・塩素が多ければ酸性食品、カルシウム・カリウム・ナトリウム・鉄・マグネシウム
が多ければアルカリ性食品と分類されるのです。

ミカンと梅干しは食べた時、すっぱく感じますが、これはミカンや梅に含まれるクエン酸という成分が原因で
リトマス紙で調べると酸性を示します。
しかし、クエン酸は身体の中で分解されカリウムが残るため、アルカリ性食品として分類されるのです。
ワインは酒石酸が酸性を示しますが、体内にはカリウムが残るのでこれもアルカリ性食品として分類されます。

  酸性食品   リン・硫黄・塩素など陰性イオンが多い
 代表的な食品  肉類・魚介類・穀物類・卵黄・酒類等
 アルカリ性食品  ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムなど陽イオンが多い
 代表的な食品  野菜類・海藻類・きのこ類・等


上の表を見比べると、酸性食品より、アルカリ性食品の方が健康的な食品という感じをうけます。
しかし、酸性食品にも三大栄養素といわれる炭水化物・脂質・タンパク質が豊富に含まれている
食物が数多くあり、またリン・硫黄・塩素なども身体には必要な栄養素です。

注意すべき事は、酸性食品は過剰に取り過ぎると身体に負担・弊害を及ぼす物が多いということです。
(例えば肉ばっかり食べていると成人病になる危険性は甚大です。)

アルカリ性食品には野菜や海藻に代表されるように、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。
ビタミン・ミネラルは他の栄養素の吸収を助けたり、身体全体のコンディションを整えたりと
大切な役割を果たしています。
しかし、野菜嫌い等の理由で、ビタミン・ミネラルの不足しがちな方が多いのが現実です。

こういった背景の元にいつのまにか酸性食品は身体に良くないから控えよう、
アルカリ性食品は身体に良いのだから沢山食べようという考えにすりかわったのだと思います。

大切なのは、身体を作りエネルギー源となる酸性食品と、身体の調子を整えるビタミン・ミネラル類を
多く含む、アルカリ性食品の両方を、バランスよく食べるということです


好きな物ばかり食べていたり、ファーストフードやお菓子を食事の代わりにしていると
後々付けがまわって体調が悪くなるのは当然の結果と言えるでしょう。

 酸性食品・アルカリ性食品は血液のpHに影響を与えるのか?

血液にはpH値を調整する働きがあり、食事によってはpH値が変化する事は有り得ません。
しかし、食物がpH値に深く関わっているところがあります。 「尿」、そうおしっこです。
尿のpH値は酸性食品を食べれば酸性に、アルカリ性食品を食べればアルカリ性に傾きます。
尿pH値が正常値より酸性に傾いていると、老廃物である尿酸が排泄しづらくなり、
それが原因で結石や痛風といった病気を引き起こしてしまいます。

尿酸は腎臓でろ過されて体外へ排泄されていますが、排泄をスムーズにするためには尿のpH値が
アルカリ性であった方がよいのです。

つまり、食べ物によって老廃物である尿酸値が左右されていると言う事は、健康を左右しているという事ですから、
直接血液pHに影響していないとしても、食事には十分気を付けていた方がよいと言うことです。
万が一、血液pH値にまで影響が及び始めたら、非常に危険な状態だと言えるのです。

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